#005ハンドメイドのアロマソープ

CHIEKO SUZUKI

手作りをする時間は、楽しくてワクワク。
手作りのある空間は、あったかくて優しい。

そんな手作りの魅力をお届けする連載5回目は、
「石けん作りは、手間がかかるけれど
生活を豊かにしてくれます」という
すずきちえこさんによるアロマソープ作りを紹介。

毎日使う石けんは、できるだけナチュラルで
香りや洗い上がりが心地のいいものを。
そんな石けんを求めている人たちに
ぜひトライしてほしいのが、アロマソープ作り。

「石けんを作ることは、
食事を作る感覚に似ています。
もちろん、食べられませんが(笑)。
今は何でも売っている時代ですけれど、
なぜ家でごはんを作って食べるのか?
それは、材料を全て自分で選び、
作ったものを食べるという
安心感にあると思うんです。
肌に直接触れる石けんも同じなんです」
とすずきさん。

自分で作るからこそ、香りや使い心地など、
こだわりたいポイントを
自分好みにできる自由も。

「使い心地を重視して
高いオイルを使うとか、好きな香りの
エッセンシャルオイルをブレンドするとか。
材料のことや作り方などで、
勉強しなければいけない
ポイントはいくつかありますが、
わかるようになってくると、
自分の好みを追求して季節に合わせて
材料や香りを変えることができます。
また、石けんは完成するまでに
1、2ヶ月熟成期間があるのですが、
その間も飾っておくとほっこりとした気分に。
手作りのものには“自分だけの”
“たった一つの”という愛おしさがあるけれど、
石けんは完成までの1、2ヶ月が待ち遠しく、
出来上がりがますます
愛おしく思えるんですよね」

ブレンドするオイルやハーブによっても石けんの色は変わるほか、流し込みの時のひと手間で2層や市松模様にすることも可能。

お菓子の型に入れた愛らしいモチーフのソープは、飾ってもかわいい。プチギフトにしても喜ばれそう!



ビーズのイヤリングの作り方

HOW TO MAKE

材料

牛乳パック 500ml分 米油 150g パームオイル 50g ココナッツオイル 50g 
精製水 84g 苛性ソーダ 33g ハチミツ 小さじ1

■エッセンシャルオイル 
ペパーミント 3g ベルガモット(ペルガプテンフリー)4g 
※これ以上の量は入れないこと 
カレンデュラの花びら(パウダー状)適量

■使う主な道具 
湯煎用の鍋 ポリバケツ(PP かPE素材で、耐熱温度100度以上のもの) 計り 
計量スプーン ゴムべら 温度計 泡立て器(ステンレスかシリコン)
ボウル(PPかPE表記があるもの)
かき混ぜる棒(シリコンかPP、PE素材のもの。使い捨ての割り箸でも可能)
牛乳パック 梱包材
※道具は「PP=ポリプロピレン」「PE=ポリエチレン」「シリコン」「ステンレス」のものを使って。アルミは厳禁。ガラスは使用可能ですが、割れないように注意。

■作業時に着用するもの 
ゴム手袋 
マスク
(苛性ソーダを水に混ぜるときに出る気体を吸い込まないようにするため)
メガネ
(苛性ソーダと強アルカリの石けん素地が飛び散った場合、目を保護するため)

  • 精製水を平らな場所(自宅なら流しの中がベスト!)に置き、計った苛性ソーダを静かに流し入れ、かき混ぜて溶かす。
  • 苛性ソーダ液は一気に温度が上がるので、水につけて約40度になるまで冷ます。
  • 好みのエッセンシャルオイルを計量し、ブレンドする。
  • 米油、パームオイル、ココナッツオイル、ハチミツを計量してバケツに入れ、最後に4のエッセンシャルオイルも入れる。
  • 4のオイルミックスを湯煎して、混ぜながら40度にする。
  • 40度に湯煎したオイルミックスが入ったバケツに、40度にまで下げた苛性ソーダ液を静かに流し入れる。
  • 最初は手早く、トレースが出るまで撹拌(今回の材料と分量の場合は、約15分)。トレースが出始めたら、ゆっくりとかき混ぜ気泡を消す。
  • カレンデュラの花びらを適量入れて、軽く混ぜる。
  • しっかりトレースが出たら、牛乳パックに静かに流し入れる。
  • 牛乳パックの蓋をして、梱包材で梱包して保温。暑すぎず、寒すぎない場所に置き、24時間開封せずに梱包したまま保管。
  • 24時間以上経ったら、梱包材を静かに外す。そのまま、牛乳パックと石けんの間に隙間が出来るようになるまで数日放置。
  • パックの四隅をカッターで切り、石けんを取り出して、直射日光の当たらないところで保管。
  • パックから取り出し、好きな大きさにカットして表面が硬くなったら、スタンプなどで好きな文字を型押ししてもかわいい。
  • 石けんが強アルカリから弱アルカリ性になる1〜2ヶ月後に完成。

PROFILE

すずきちえこ

石けんをはじめ、ハーブを使ったさまざまな手作りアイテムを提案する『R handmadesoap』主宰。2007年に手作り石けんを使い始めて、その良さに魅了されて独学でレシピを組み始める。その後、体調を崩したことをきっかけに、クラフト的なだけでなく、力強い植物や自然の世界の奥深さに魅せられるように。現在はハーブや生薬の効能を引き出した天然素材の石けんを中心に、基礎化粧品などもすべて手作りし、日々研究を重ねる毎日。HSAハンドメイド石けんマイスター。AEAJアロマテラピー検定一級、日本園芸協会ガーデンコーディネイター取得。2013年より、原宿のStyle-Hug Galleryにてワークショップをスタート。 http://www.r-handmadesoap.com/



LET'S TRY!studio CLIP てづくり部がアロマソープ作りに挑戦!

 

「石けん作りは1度してみたいと思っていたけれど、
作るのが少し複雑そうでで……。
なんとなくきっかけがつかめなかったんですよね」。
今回のアロマソープ作りは、
そんな奥村さんと鴨下さんが今回はチャレンジ!

「基本は混ぜることが中心の簡単な工程ですが、
一つ要注意の材料があります。
それが石けん作りに欠かせない苛性ソーダ。
こちらは、取り扱い方法を一歩間違えると
やけどをすることもある危険な材料。
その分量も多すぎると強アルカリの石けんになり、
とても使えるものではないですし。
材料に関しては、最初は自分でアレンジしないで
分量どおりに作ることが大切です」。
そんなすずきさんのレクチャーを受けながら、
石けん作りはスタート。

まずは、好みの香り選びから。
今回は2人で1種類のソープを作るということで、
2人が一緒に選んだエッセンシャルオイルは、
ティートゥリー、リツエアクベバ、ミントの3種類。
「爽やかで軽やかな香りのブレンドにしました。
殺菌効果もあるそうなので、
夏らしいソープになる予定です」。

その後は、オイルなどの材料を
慎重に量り、混ぜ合わせていく作業。
苛性ソーダ液をブレンドする時には
少し緊張感が漂いつつも、
10分くらいの撹拌でトレースが出て、
ひとまず、ほっとする2人。
「トレースまでの時間は、
使う材料や環境によってもまちまち。
今回使った米油を、料理用の高価なものを使うと、
一気にトレースが出る可能性もあります。
逆に、人気のオリーブオイルは
1晩中かき混ぜていないとダメだったりして
手間がかかるんですよ」とすずきさん。

無事にトレースが出たその石けん素材を
牛乳パックに流し込んだら、
この日の2人の作業はおおむね完了。

「材料選びも取り扱いも奥深くて
なんだか理科の実験みたい!
でもしっかり作り方のポイントを
教えていただけたおかげで、
初心者の私たちも安心してできました。
これから1〜2ヶ月間熟成して
弱アルカリ性になってから
実際に使えるようになるそうですが、
その日が待ち遠しいですね」。