#003アロマキャンドル

SACHIKO MAEDA

手作りをする時間は、楽しくてワクワク。
手作りのある空間は、あったかくて優しい。

そんな手作りの魅力をお届けする連載第3回目は
大人気のキャンドル作家、マエダサチコさんが
かわいいアロマキャンドルの作り方を教えてくれました。

のんびりリラックスしたい時、
誰かをおもてなしする時……
日々のさまざまなシーンで心を和ませ、
癒してくれるキャンドル。
マエダサチコさんが作るキャンドルは
お花やマリアさま、スイーツなど
乙女心くすぐるガーリーなモチーフと、
本物そっくりの緻密なディテールに定評が。
かわいいだけじゃない洗練された世界観、
オブジェのような作品の数々は
インテリア性も抜群です。

「キャンドル製作を始めた頃は、
今よりずっと抽象的だったのですが、
どんどんリアリティを追求したくなってきて。
本物のお花を解体して、
観察することもあります。
どういう作りになっているのか、
ちゃんと知りたいなと。
シャクナゲの花びらは
200枚もあるんですよ(笑)」

そんなマエダさんが今回提案してくれたのは、
シンプルな耐熱ガラスのティーカップに
愛らしいお花をあしらった手作りのアロマキャンドル。

「ベースのアロマキャンドルは溶かして固めるだけなので簡単。
慣れてきたら、自分好みの香りをアレンジしてみても面白いですよ。
キャンドルの花も色、形によってイメージが変わるので、
いろいろと試してほしいですね。
そして、いつも使っている器もまた違った表情になるので、
食器棚に眠っている耐熱の器などを活用しても楽しいと思います」


アロマキャンドルの作り方

HOW TO MAKE

材料

■ベースのアロマキャンドル用 
大豆ワックス 150g エッセンシャルオイル 適量 キャンドル芯 1本 座金 1個 割り箸 1膳 器(耐熱ガラス・強化ガラス・陶器など熱に強いもの)1個

■飾り用 
ミツロウ 20g 色粉(ミツロウのクレヨンでも代用可)適量 紙コップ スプーン 竹串 1〜2本 クッキングシート

  • まずはベースのアロマキャンドル作りから。大豆ワックスを溶かす。この際、IH調理器を使うのがおすすめ。ガスレンジを使用する場合は、引火やけどに注意を。
  • 座金にセットした芯を割っていない割り箸ではさみ、使用する容器の中央にセット。
  • しっかりと溶かした①のワックスを、②の容器に流し入れる。
  • 好きな香りのエッセンシャルオイルを20滴入れる。そのままキャンドルが固まるまで放置。急ぐ場合は冷蔵庫で冷やし固めても。
  • 次は飾り用の花のキャンドル作り。ミツロウワックスを①と同じ要領で溶かし、紙コップへ移す。
  • 花びら用の好きなカラーの色粉を入れて、かき混ぜる。
  • クッキングシートに⑥をスプーン2杯分落とし、手早くスプーンの腹で薄くのばす。
  • シートの天地左右を押さえながら、キャンドルが平らになるようにして軽く乾かす。
  • 表面が触れるくらいになったら、竹串で手早く花びらの輪郭を描く。
  • キャンドルが少し乾いてきたら、描いた花びらを割らないように外す。
  • 2~3枚の花びらモチーフを重ね合わせて、中央をギュッと押さえてくっつける。
  • 花のめしべやおしべにあたる中央部分作り。あしらいたい色のミツロウを⑤~⑧と同じ要領で作成。
  • キャンドルが少し乾いたら、小さくちぎって丸める。
  • ⑪の花びらの中央につけて、竹串でキャンドルをひっかくように、軽く毛羽立たせる。
  • ④で固めたアロマキャンドルの上に、⑭で作った花モチーフをちりばめる。最後に、芯をキャンドルの土台から1cm残してカット。

PROFILE

マエダサチコ

キャンドルアーティスト。2002年に姉のコクマイリエさんとともにキャンドルブランド、Vida=Felizをスタート。かわいくも毒のあるものをコンセプトに、独自の型や調合したキャンドルを制作し販売。雑誌、書籍、CM、企画展など幅広いジャンルで活動。東京・自由が丘にアトリエをオープンしワークショップを開催するほか、2014年春よりインストラクターコースも開講。 http://www.ne.jp/asahi/vida/feliz/



LET'S TRY!Studio CLIP てづくり部がアロマキャンドル作りに挑戦!

 

マエダさんのアトリエで行われた部活には2名が参加。
そのうちの1人、鳥海さんはマエダさんの本を購入し、
自宅でキャンドル作りに挑戦したこともある経験者。
「といっても、全然うまくいかなくて……。
バラのキャンドルを作ってみたのですが、
花びらが割れてしまって、大変だったんですよね」
もう1人の森山さんは
「私は初めてなので、とても楽しみにしてきました。
グラフィックデザインの仕事をしているから、
変なもの作らないようにしなくては!(笑)」
と、意気込んでの参加です。

まずは、ベースとなるアロマキャンドル作りから。
「アロマキャンドルを作る場合は、
私は融点が低い大豆ワックスを使います。
というのも、融点温度が高すぎると
エッセンシャルオイルの香りが飛んでしまうのと、
大豆ワックスは煤が出にくいから。
また、できるだけ煤を出さないためには
エッセンシャルオイルの割合は3~7%くらいに。
濃度が濃すぎるのもNGです」
マエダさんのレクチャーを受けてから作業をスタート。
大豆ワックスを溶かして、
芯をセットした容器に入れて、
エッセンシャルオイルを20滴ほど投入。
この行程はそれほど難しいものではないので、
鳥海さんも森山さんも動きはスムーズ。

ベースのアロマキャンドルの仕込みが終わったら、
冷まして固まるのを待っている間に、
お花のキャンドル作り。
花びら用に選んだ色粉は、
鳥海さんは淡いピンク、森山さんはサーモンピンク。
溶かしたミツロウにブレンドして、
シートの上にキャンドルを平らにのばします。
マエダさんのお手本を見ている時から
「花びらを描く時が一番緊張する!」と言っていた2人。
キャンドルの表面が少し乾いたら、手早く、丁寧に
花モチーフをいくつも描いていく時間勝負の行程では、
焦りながらもなんだかすごく楽しそう。

さらにキャンドルが乾ききる前には、
花モチーフだけを取り出す作業を。
ここで細かく描きすぎたり、薄すぎたり
厚すぎたりすると、パリッと割れてしまうものも。
ただし「割れても、不揃いでも、
花びらは重ねれば、多少はカバーできます」とか。
とはいえ、鳥海さんは手が冷たく、
重ねる時にも割れてしまう花が続出して大苦戦。
「そんな時は、ドライヤーなどで軽く温めながら
作業するといいですよ」とマエダさんがアドバイス。
一方の森山さんは、大きさがバラバラだったものの、
あえて違うサイズを重ね合わせることで、ニュアンスが。
こうして出来上がった花のキャンドルを
容器にいれたベースに飾り付ければ、
かわいいアロマキャンドルが完成!

鳥海さんの作品はふんわりと女の子らしいムード、
森山さんの作品はポップな雰囲気。
材料もモチーフも同じもので作ったはずなのに、
まるで表情が違うキャンドルには
それぞれの個性が凝縮されているよう!?



左は森山さん、右は鳥海さん作のキャンドル。2人とも「花をひたすら描いたり、キャンドルを重ね合わせたり。童心に返って楽しんだ、あっという間の部活時間でした」とのこと。