#002フレームコラージュ

MAYUKO SHIMIZU

手作りをする時間は、楽しくてワクワク。
手作りのある空間は、あったかくて優しい。

そんな手作りの魅力をお届けする連載第2回目は、
木工作家のしみずまゆこさんが登場!

フレームをはじめ、アルファベット文字のオブジェなど
木を使ったさまざまな作品を作っているしみずまゆこさん。
彼女が今回教えてくれたのは、
フレームの中に好きなものをコラージュするアート。
「旅先で撮った写真や手に入れたもの、
大切な家族やペットのものなど
思い出の品を引き出しの中にしまっておくのではなく、
コラージュしてディスプレイする。
楽しい記憶を忘れないためにも
かわいくまとめて、ふとした時に目にとまる場所に
飾るといいですよ」としみずさん。

とはいえ、どうまとめていけばよいのか……
コラージュってなんだか難しそう!?
「あまり深く考えず、まずは適当に置いてみて。
もしピンとこなければ、
誰かの真似をしてもいいと思うんです。
憧れの人の真似をするうちに、
どんどんコツがわかっていって、
自分らしいものが作れるようになっていくはず」。

フレームの中に広がる、
思い出のかけらや創造力のコラージュ。
誰でも自由に、手軽に楽しめる、
お子様の夏休みの工作にもおすすめです。


How to Make a Frame Collage フレームコラージュの作り方

HOW TO MAKE

  • 好きな色の水性ペンキで、側面まできれいにベースカラーをペイント。刷毛跡が残らないように、木目に沿って刷毛は大きく動かして。
  • ペンキが乾いたら、ヴィンテージ風の表情を出すために、後から上塗りのペイントをはがしたい部分に家具用のワックス(蜜蝋やロウでも代用可)を塗る。
  • ワックスが完全に乾いてしまわないうちに、上塗り用の水性ペンキをフレーム枠に重ね塗りする。
  • やや細かめの紙ヤスリ(今回は120番を使用)を用意。ペンキが乾いたらはがしたい部分にヤスリをかける。ワックスを塗った場所は、はがれやすくなっているので重点的に。
  • コラージュしたいものの配置を決める。アウトドア好きのしみずさんの今回のテーマは、「山へ行きたい」。尾瀬で撮影した写真や、拾ってきた葉っぱや木の実を使用。
  • 文字や絵を書く場合は、えんぴつで下書きをする。そして、その上をなぞるように、水性の絵の具で本番を書く。
  • 知ってると便利!

    01. きれいに文字を書きたい時は、使いたい文字のコピーを用意して、B以上の濃い鉛筆で裏面を塗りつぶす。

    02. 書きたい場所にコピーを置き、表面の文字をボールペンでなぞる。すると鉛筆で塗りつぶした裏面がカーボンがわりになって、移すことができる。

  • 並べたものを、木工用ボンドや瞬間接着剤を使って貼りつける。立体的なものは設置面に接着剤をつけて。
  • 接着が弱い部分は、いったん貼り付けてから、爪楊枝に接着材をのせて補強。逆に接着剤をつけすぎた部分は、綿棒を使って取り除く。
  • 小さなシールなどはピンセットを使いながら、最後に貼り付ける。
  • 接着剤が乾いて固定できたら完成!       

PROFILE

しみずまゆこ

「Chip the Paint」名義で活動する木工アーティスト。古材や自然の中にあるものを使い、モチーフにしてオブジェやコラージュを製作。自然をテーマにしたユニット「noyama」のメンバーとしても活動。新刊『外あそび&外ごはんをはじめよう』が発売。また夫婦で文字をテーマにしたショップ『LETTERS 8』も運営。 chipthepaint.com noyama.jp letters8.com



LET'S TRY!studio CLIP てづくり部もフレームコラージュに挑戦しました

 

今回参加した部員2名には、あらかじめコラージュのテーマを決め、
それに合わせてコラージュしたいものを集めておく宿題を出していました。
そこで考えてきた奥村さんのテーマは、「小人のおじさん」。
「お気に入りの古いドイツのポストカードに描かれている
小人のおじさんを主人公にしたいんです」とのこと。
新谷さんのテーマは「雨」。「晴れている日より、雨が好きなので」だそうです。

そんな2人が持参したアイテムは、
そろってロマンティック。
とはいえ、その方向性は微妙に違い、
奥村さんは主役のポストカードのほかに、
かわいいチャームがついたオーナメントや
フェイクの葉っぱや水玉リボンなど
キュートなアイテムが中心。
対する新谷さんはコサージュやワイヤーリボン、
英字新聞、イラスト入りマスキングテープなど
ちょっぴり繊細なムード。
どちらも、雑貨好きが高じてこれまで買い集めてきた
お気に入りをここぞばかりに持ってきた様子。

それらを使って、フレームコラージュを
早速作ってみることに。
「うーん、どうしよう……」
何を使うか、どう配置するかで
一瞬迷うシーンもありつつも、
事前にテーマを決めてイメージをしてきたこともあり
思いのほかスムーズに取りかかる2人。
奥村さんがまず始めたのは、
カラフルなストライプをペイントすること。
「これが本当のマスキングテープの使い方ですよね!」
といいながら、細いマスキングテープを駆使して
フレームの中を大胆にペイント。

そこで、先生であるしみずさんがすかさず
「フレーム枠の内側に色のペンキが
つかないように気をつけて。
そして、ペンキが乾いていないうちに塗り重ねると
ストライプの線がにじんじゃいますよ」とアドバイス。
また、コラージュ上級者の新谷さんは
太いリボンを細長く分割したり、
マスキングテープの香水瓶のイラストを切り抜いて
まるでシールのようにあしらったり。
細かい作業を黙々とこなしながら
自分らしい「雨」の世界観を表現していきます。
こうしてそれぞれのペースで
フレームコラージュに取り組むこと約1時間半。
ついに、オリジナリティあふれる作品が完成!

「お気に入りのものをコラージュするのがすごく楽しかったです。
そして、久しぶりにペンキを塗ってワクワクしました!
これは自宅の本棚に飾るつもり」と奥村さん。
「普段持っているものを組み合わせているだけなのに、
無意識に自分が出てしまうものなんだなと改めて実感。
次はコラージュする土台をもっとこだわってみたり、
樹脂などをコラージュして面白いものを作りたいです」と新谷さん。
お2人とも自分の好きなものとじっくりと向き合い
楽しい時間が過ごせたようです。



右は奥村さん作、左は新谷さん作。どちらも乙女なアイテムを持参したにも関わらず、アレンジによってこんなに個性の違いが。